「サクッと良い感じにしてよ。」
こんなデザインの依頼されることが時々あるのですが、これが結構困ります。例えば極端な例ですが、「LINEのアイコン」。これは作業的には非常に少ない労力で済みますが、こんなものでも正直困ります。以前、「自分らしいオリジナリティのある良い感じのをサクッと作ってよ。」と頼まれたことがあって、頭がクラクラしてしまいました。
誤解されたくないのですが、自分を頼ってもらってお願いされることは、何よりもうれしいことです。クリエイター冥利に尽きます。なので気持ちに応えたいです。特に親しい人には。しかし、この「サクッと良い感じ」にするのがどんなに大変か。まず、「良い感じ」が何かわからないので。
依頼した方は、そんなたいしたモノを依頼していないし「堅苦しく考えず、テキトーでいいよ。簡単でしょ。」くらいの感じだと思いますが、やっぱり下手なものを作って「微妙だなぁ。」と思われたくないのもありますし、良いものを作って喜んでもらいたい!仕事の大小関係なくがんばってしまいます。それを「サクッと」と言われるとやっぱり困るんです。
それと、「プロなら良いものをサクッと作れや」と思われそうですが…確かにそうなんですけどね。私の理想は「良いものを確実にしていく」です。なので、もし早く作れたとしても「本当にこれで良いのか」という検証したり、当然、依頼者の満足も得たいので何案か作ることになります。
依頼されるとがんばってしまう
先にもありましたが、依頼されるのはクリエイターにとって本当にありがたいことですので依頼はどんどんしてください。でも、ちょこっとしたデザインでも「依頼されるとがんばってしまう」ということを知ってもらいたくて今回書きました。