キャラメルコーンのデザインは、もっと評価されていいと思う。


キャラメルコーン。

アメリカ生まれのスナック菓子です。
誰もが一度は食べたことがあると思います。

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今から12年前の2003年に、
パッケージデザインをリニューアルされています。

新しいデザインが登場した時、かなり衝撃的でした。
これはグラフィックデザインのすばらしい成功例のひとつです。

もともとのデザインはこちらでした。↓

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そして、リニューアルしたデザインはこちら。↓

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お菓子という商品はイメージの鮮度が非常に大事で
常にプロモーションを継続しないと古いイメージがついてしまいます。

2003年、東鳩は一度倒産をしました。
再建の際、Project Rossoというプロジェクトを立ち上げ、
キャラメルコーンは完全に生まれ変わりました。

 

 

これは中田英寿氏のデザインではありません。

 

知らなかった人にとっては「はぁ?」「そりゃ、そうだろ」と
思われたかもしれません。

東鳩の社外役員にサッカーの中田英寿さんが抜擢されたことにより、
当時のマスコミでは「ヒデが東鳩を変えた」と報道されていたので
世間的には中田ヒデがデザインしたようになっていました。

中田氏は2015年現在もCBO(最高ブランド責任者)として関わっています。
もちろん、中田氏の意見があって実現したデザインではあるのですが・・・
(暴君ハバネロの商品開発アドバイザーもされていたそうです。)

くわしくはこちらのサイトをご覧ください。

東鳩社員の方のインタビューです。
中田英寿がした具体的なアドバイスの話がなかなか面白いです。
デザインリニューアル後、前年比3割増の売り上げを達成。

 

デザインを手がけたのは、博報堂のアートディレクター杉山ユキさん。
彼女のこの仕事はもっと世間的に評価されていいと思います。
デザインがリニューアルされて10年以上たった今、
さらにこのデザインのすごさを実感しています。

 

このデザインのポイントを分析したいと思います。

 

 

赤の面積が大きい。これがコンビニで目立つ!

 

グラフィックデザインの基本中の基本。
目立つには色の面積が重要です。

ただ目立てば良いというものではありません。
もともとのキャラメルコーンの「赤」を前面に押し出しているのがポイント。
デザインはガラッと変えているがキャラメルコーンらしさは失われていない。

キャラメルコーンらしさを失わず、目立つことに成功している。

 

 

パッケージごとキャラクターにしてしまった!

 

見ての通り、パッケージが顔になっていてキャラクターになっています。
今となっては当たり前ですが、ありそうでなかったデザインです。
実は「キャラメル・コーンくん」という名前もついています。

単純にかわいいです。愛着も湧きます。

また、定規でだれでも書けるような、なるべくシンプルな要素にし、
子供っぽくならないように意識してデザインしている。
さらに、シンプルなデザインは腐りにくい。

こういう些細な積み重ねがアートディレクター・デザイナーの裁量です。

 

 

リニューアルを繰り返せる発展的なデザイン

 

先にも書きましたが、お菓子など単価が低い商品はイメージの鮮度が命。
古くならないようにイメージ作りをする必要があります。

パッケージが「キャラクター」という特性を生かし
いろんなキャラクターとコラボし鮮度を保っています。

 

おそ松くんのチビ太、うる星やつらのラムちゃん

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ゴルゴ31とキン肉マン、あしたのジョー。

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妖怪ウォッチ。

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味(フレーバー)自体も
新しいものをジャンジャン取り入れていっています。

 

古き良いところを生かし、新しくイメージを作る。
ブランディングデザインがしっかりされている。

 

今後のキャラメルコーンのプロモーション、ブランディング
アートディレクター杉山ユキさんの仕事に注目していきたい。

 

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杉山ユキさん
株式会社博報堂 アートディレクター
1977年東京生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、博報堂入社。アートディレクター。主な仕事に、東ハト「キャラメルコーン」、キリン ビール「TWO DOGS COCKTAIL」など。21_21 DESIGN SIGHT「チョコレート」展に参加。日本パッケージデザイン大賞特別賞、 NY ADC・カンヌ国際広告賞・ロンドン国際広告賞でファイナリスト受賞。

 


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